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子どもの矯正

子どもの矯正

子どもの矯正は一次矯正(予防矯正)とも呼ばれ、本格的な不正咬合になることを防止する目的で乳歯列の間に行う矯正治療です。

7才から11才くらいまでの間は歯と顎の発育期にあたり、乳歯と永久歯の交代が頻繁に行われる時期にあたります。この時期は成長発育を利用し、顎骨のコントロールが比較的容易に行われるので、矯正治療の適齢期といえます。この時期の治療は、その後、永久歯の噛み合わせの状態を左右してしまうほど重要な治療となります。

しかしながら、矯正治療を始める時期は、一概に早ければいいというわけではありません。お子さまが幼いうちは、矯正器具をつけるのが精神的な負担になることがあるからです。けれども、歯が完全に生えそろった後に治療をするよりも、乳歯から永久歯の時期に矯正治療を開始すれば、問題を悪化させずにすむので結果的にお子さまへの負担が少なくなることは間違いありません。大人になって顎の成長が完全に止まってしまうと歯や顎のバランスが悪くなっていて、抜歯をしないといけないケースが出てきます。治療に必要な期間も長くなってしまうためです。

乳歯から永久歯に生えかわる時期は顎の成長がとても進むので、歯が正しい位置に生えるよう誘導してあげることが大事です。この成長をコントロールすることで、大人になってからの矯正治療だと2~4本の永久歯の抜歯が必要な場合でも、非抜歯にて治療が可能になる確率が高くなります。

矯正治療のタイミングやご両親の役割

その時の症状や原因によって治療開始時期は変わってきます。子どもは成長が早いため歯並びが悪いままにしておくと、どんどん悪化してしまいます。

8歳前後から治療をスタートされる方が多いですが、お子さまの歯並びが気になるようであれば、お早めの相談をお勧めします。不正咬合が遺伝によるものなのかそのほかの原因(癖など)によって生じたものなのかを診断し、治療を開始する最適なタイミングを決定します。

ただし、子どもには、自分から「歯並びや噛み合わせがおかしい」と感じて「治したい」と思う意思がありません。自ら矯正治療の必要性を感じることは難しいことだと思われます。
ですから、ご両親がきちんと早期治療の大切さを認識しておくことが重要になります。

お子さまの将来を考え、矯正治療を始めるきっかけを与えてあげるのはご両親の役割です。

子どもの矯正のメリット

大人でも矯正治療ができるという時代になりましたが、それでも子どものうちから治療を行うメリットはいまだ大きなものがあり、するとしないでは最終的な歯並びの良し悪しにも大きく影響します。

また見た目の美しさ以外にも、下記のようにたくさんのメリットがあります。

1)永久歯の治療をする必要がなくなるか、簡単な医療で済む可能性が高くなる
2)永久歯の治療で歯を抜かないで治療できる可能性がたかくなる
3)最終的な歯並びをきれいにすることができる
4)費用が安く済む場合がある
5)歯並びが悪くはえてくる状態を減少させられる
6)虫歯・歯肉炎の予防につながる
7)治療することにより顎の負担が減少する
8)コンプレックスの解消

成長に合わせた矯正歯科治療

矯正治療は、全ての治療において矯正器具を装着するというわけではありません。
特にお子さまが幼いときは、歯の成長に合わせた治療法や予防を選択することが大切になってきます。
矯正治療の開始時期に関しましては、症状やお子さまによっても異なりますが、できる限り早めの健診をお勧めします。

3歳 ~ 7歳

顎の成長やズレを注意して管理しながら、この時期に床矯正を開始する場合もあります。
まずは、この時期に一度検診を受けましょう。

7歳 ~ 12歳

取り外し式の床矯正を行うか、固定式のワイヤー矯正を成長段階に応じて行います。
最適な治療開始時期を逃すと、身体的にも、時間的にも負担が大きくなってしまいます。
7歳までに一度は健診を受けたほうがよいですが、手遅れということはありませんので、早めに健診を受けてください。

12歳 ~

中学生になると永久歯が生え揃い、アゴの成長もある程度、完了します。
12歳以降の矯正治療は12歳以前と比べると、身体的・時間的な負担が大きくなります。
また中学生というと部活動や勉強で忙しく、通院も大変になるため、できるだけ早めに治療を開始することをお勧めします。

治療方法

お子さまの矯正治療では、次のような方法をご提案できます。

プレート矯正

永久歯が生えそろう前のお子さまにおすすめの方法です。
口周りの成長を利用し、永久歯が生えるスペースを作るために、マウスピースを装着します。

メリット

ワイヤー矯正に比べて、治療費を抑えられます。また自分で取り外しが可能なのでスポーツの習い事をされているお子さまにおすすめです。

デメリット

マウスピースの装着時間が短いと結果が得られにくくなります。
自由に取り外しができるため、長時間装着するためには、お子さまはもちろん、ご両親の協力も必要です。

床矯正

永久歯が生えそろう前のお子さまにおすすめの方法です。
プレートやワイヤーでできた装置で上下のあごを広げ、抜歯せずに歯を移動させます。

メリット

ワイヤー矯正に比べて、治療費を抑えられます。また自分で取り外しが可能なのでスポーツの習い事をされているお子さまにおすすめです。

デメリット

矯正器具の装着時間が短いと結果が得られにくくなります。自由に取り外しができるため、長時間装着するためには、お子さまはもちろん、ご両親の協力も必要です。

リンガルアーチ

歯の裏側に針金を沿わせるように装着する固定装置を使った矯正方法です。

メリット

自分では取り外せない矯正器具のため、マウスピースやプレート矯正だと外している時間が長くなってしまうお子さまにおすすめです。

デメリット

歯の状況によって、きれいに整わない可能性があり、その場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を併用する必要があります。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを装着し、歯並びの矯正を行います。マウスピースは自分で取り外しができるので、食事や歯磨き時は装着せず、普段通りに楽しめます。

メリット

治療前に、特別なプログラムで作った治療過程のシミュレーションを見ることができます。また、自分で取り外しができるので、スポーツ系の習い事をされるお子さまにおすすめです。

デメリット

装着時間が長いため、虫歯や歯周病のリスクがあります。ブラッシング指導を行いますので、しっかりとホームケアを行いましょう。

ワイヤー矯正

歯にブラケットを装着し、ワイヤーを使用して歯並びを整えます。マウスピース矯正では対応できない症状のお子さまにご提案することもあります。

メリット

マウスピース矯正と異なり、一度装着するとご自身では外すことができないため、自己管理が苦手という方におすすめです。

デメリット

ワイヤーによって、頬の内側が傷つき口内炎になったり、歯の移動による痛みを感じやすくなったりすることがあります。また歯の表面に器具を取り付けるため、外見上、目につきやすくなります。