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矯正治療について

矯正治療の重要性

矯正治療は、一般の歯科治療に比べても費用が高く、また長期にわたる治療が必要なため、ためらう人もいるかもしれません。歯並びの悪さにコンプレックスを感じていても、「見た目だけの問題なら我慢しよう」とあきらめた方もいるのではないでしょうか。

しかし、歯列を整えるメリットは、審美性だけに限りません。歯並びが整えば、歯磨きの際にまんべんなくブラシ先が歯にあたって汚れが取れやすく、むし歯や歯周病の予防に繋がります。また、噛み合わせを安定させれば、食事をよりおいしく食べることができるだけでなく、顎関節症の予防になるほか、頭痛や首の痛みなどの改善につながるケースもあるのです。もちろん、歯並びが悪いことで、劣等感が強くなり、本来なら盛り上がるであろうご友人との会話や食事が、心から楽しめない方もいます。

歯列矯正は、見た目の美しさはもちろんのこと、お口の健康を長く保つためにも非常に大きな役割を持っているのです。

歯並びが悪いとどうなる?

見た目に自信が持てずに消極的になってしまう
口を大きく開けて笑えない
人前に出るなどの職種に就きづらい
ブラッシングがしにくく、むし歯や歯周病にかかりやすくなる
歯垢や歯石が溜まりやすいので口臭の原因となる

噛み合わせが悪いとどうなる?

食べ物をしっかり噛めないので消化器官に負担がかかる
食べにくさを感じることもあり食事が楽しめない
咀嚼回数が減ると唾液の量が減るので口腔内が不衛生になる
症状によっては発音に影響をきたす
顔や顎がゆがむことがある

精密検査について

当院では正確な診断や治療方針の立案を行うため、また、初診時の状態の確認と資料の保存をするために精密検査を行っています。矯正治療で理想的な歯並びと噛み合わせを導くためには、患者様一人ひとりの骨格や噛み合わせ、歯の状態などを詳しく知る「精密検査」がとても重要になります。

精密検査の項目

治療中必要に応じ、精密検査の採得を行い成長・発育のチェック、治療の進み具合や変化を確認します。
※治療開始後の検査費用は矯正基本料に含みます。

■お顔の写真撮影(5枚程度)

お顔各部の左右の対称性、上顎や下顎の前後の出方などを記録します。

■お口の中の写真撮影(5枚程度)

噛み合わせの状態や歯並びの状態、歯肉や歯の色などを記録します。

■お口の模型を作る為の型取りと噛み合わせ採り

模型を作って噛み合わせの状態や歯並びの状態などを立体的に記録します。

■お口全体のX線写真撮影(パノラマX線写真)

歯の本数や方向(埋まっているもの)、歯の根の長さや方向など、骨や歯の異常がないか記録して確認します。

■お顔のX線写真撮影(側面セファロX線写真・正面セファロX線写真)

規格に合わせた方向・大きさでX線写真を撮ります。
【側面】 お顔の大きさ、上顎骨や下顎骨の前後の出方・角度、歯の角度・位置などを測ります。 【正面】 お顔の横方向の大きさ・左右の対称性、歯並びの幅、傾きなどを測ります。

■お顔やお口の中の診査

歯の当たってしまうところ、すり減っているところなどを記録して咬み合わせの確認を行います。
お顔とお口の位置関係の確認や、歯と顎やお顔の位置関係についても確認します。

■噛み合わせの機能検査(必要に応じて)

顎の運動方向や顎を動かす筋肉の状態を記録します

治療の流れ

初診相談

矯正治療に関するカウンセリング、簡単な口腔内検査の後に、矯正治療の、必要性・治療方針・矯正装置・矯正期間・費用についてご説明しております。
患者様の矯正治療への不安を解消していただけるよう、治療について気になることのどんな疑問にも丁寧にお答えします。

精密検査

治療方針を決定するために、現在の歯並びや顎の骨の状態などを詳しくチェック。
口腔内検査・口腔内写真・歯型のかたどり・レントゲン写真などの精密検査をいたします。
これらの情報を元に歯並びの異常の原因を解明し、患者様一人ひとりに最適な矯正治療プランを立てます。

分析・診断

精密検査の結果を分析し、患者様に最適な矯正治療方針を決定。使用する矯正装置・治療期間・費用などについて詳しくご説明いたします。
もし虫歯や歯周病の治療が先決であると判断した場合、また抜歯が必要となる場合も、この段階でお話しし、ご相談いたします。
患者様の治療に対する要望や、不安点・疑問点・などについても医師が丁寧にお答えし、患者様は納得された状態で治療を開始する ことができます。

治療開始の準備

1. 治療開始の準備
口腔内の清掃をするとともに、正しい歯磨き指導をします。
矯正装置をつけていると、食べものが付着しやすくなりますから、矯正中の歯ブラシ指導に従って歯磨きを行っていただきます。

2. 矯正装置の装着
歯に装置を装着して、ここから治療が始まります。患者様に最適な矯正治療方法・矯正装置で治療を開始します。

矯正治療

矯正装置をつけている間は、歯の移動状態のチェックや装置の調整を行います。
矯正装置の装着期間は、年齢・歯の状態・治療方法により異なりますが1〜3年くらいが目安です。

治療中は来院ごとに歯磨きの状態をチェックし、必要な方には歯のクリーニング・虫歯チェック・歯磨き指導・フッ素塗布などを行います。
当院では、激しい痛みが出るような無理な締め付けは行わないようにしていますが、初めは慣れないこともあり装置の痛みに対する不安が多い時期です。
患者様の不安を解消しながら、常に患者様の気持ちを大切にしながら治療を進めていきます。

保定期間

所定の位置に歯が移動し、きれいに並び終えたら装置を外し、代わりにリテイナーと呼ばれる保定装置をつけます。
これは歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐ装置です。半年くらいは1日中装着し、その後は夜だけ装着します。
3〜6カ月に1回程度、およそ2年間の通院をおすすめしています。